佐竹 里菜先生

 

 

 

 

 

 

 

今回の認定医紹介は、PESCJ9期の佐竹 里菜先生です。

先生の略歴をお願いいたします。

・略歴

徳島大学歯学部卒業

2011年から高知県高知市えびす歯科・矯正歯科クリニック勤務

2018年ペンエンドスタディクラブインジャパン終了

2019年ペンエンドスタディクラブインジャパン認定医

聞き手:ECJ事務局

開業地はどちらになりますでしょうか

高知県高知市です。開業して8年になります。

開業地として選んだ理由をお聞かせください

もともとは主人が地元高知での開業を考えていたことが、この地で開業した理由です。

ご主人様の地元で二人三脚で地域医療に8年間従事してきているわけですね。

高知県高知市、どの様なところでしょうか。

うちの病院は高知市の中心にあり、高知インターからも高知駅からも車で15分程度とアクセスが便利な場所です。

毎年多くの観光客が訪れる高知ですが、坂本龍馬像のある桂浜や、鰹のタタキが有名で、夏場はよさこい踊りで盛り上がったりと明るさや活気のある町です。

よさこい祭り!とても有名ですね、都内でも高知県を倣って夏に盛大によさこい祭りを行っているのを以前見たことがあります。本場のよさこい祭り、ぜひ見てみたいものです。

土佐の高知の~♪で有名な播磨屋橋もありますね!立ち寄った際にはかんざしを買って帰ろうと思います。

予約を取りたい場合はどうすればよいでしょうか。

現在お電話でご予約を承っております。

今後はかかりつけ医の先生からFAXにて紹介状を送っていただけるようホームページ上に作成する予定です。

 

 

 

 

 

 

 

その際根管治療のみの予約も可能でしょうか

はい、可能です。

歯内療法を学ぼうと思ったきっかけ、またそれまでの道のりはどのようなものでしたでしょうか。

見えない根管内を扱う歯内療法にもともと興味はありましたが、様々な書籍を読み、セミナーを受講し、実践してみるも、どれが正しい知識で治療なのか、勉強するほどにわからなくなりました。

そして保険制度の中で、根管治療の重要度が低く位置付けられており、時間や様々な制限の中で、十分な治療を行うのは難しいということを感じていました。

 

 

 

 

 

 

 

PENN ENDOを選んだ理由をお聞かせください。

初めてPENN ENDOのコースを受講した時に、衝撃を受けました。根管治療のすべてのステップに、それぞれ理由とエビデンスがあり治療選択が行われているのだ、ということに、今まで自分が疑問に感じていたことに答えが見出せたように思いました。

当時の私はマイクロスコープも持っていなかったのですが、どうしてもここで歯内療法を学んでみたい、と強く思ったことが、きっかけになりました。

特に根管治療を行う際に意識していることはどのようなことでしょうか。

患者さんの話を聞き、十分な説明を行うこと、そして無菌的な治療を徹底して行うことです。

PENN ENDOの受講および認定医を取得する前後で変わった事は何かありますか。

治療法や様々な情報に対して、”それは本当に正しいことなのか?”と自分の中でフィルターを通して物事を考えるようになりました。そして疑問に感じたことは、文献を読んで検証するようにしたりと情報に流されず自分で考える姿勢を持つようになったことは、大きく変わった点だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

特にお仕事でやりがいを感じるときはどの様なときでしょうか。

「他院で抜かないといけないと言われた。」「何回も治療を繰り返しているが、なかなかよくならない。」というような患者さんが治療することで症状も改善され、歯も残せたということを喜んでくれた時に、何よりもうれしく思いますし、根管治療の可能性を実感します。

まさに“日本の夜明け”ならぬ“根管治療の夜明け”を感じるわけですね!

私も患者さんに喜んでもらえたとき、何ものにも代えがたい喜びを感じます!

逆に難しいと感じるのはどの様なときでしょうか。

歯質が薄く破折のリスクが考えられる歯など、根管治療が成功したとしても予知性の悪い歯に関しては、治療介入すべきかどうか悩むことがあります。

今後の展望や夢があればお聞きしたいと思います。

私は四国に住んでいますので、自分が学んだ知識や情報を地域に広めるなど、歯内療法発展の一助となるような活動を行なっていければと思っています。

現在、佐竹先生は四国で唯一のPESCJ認定医ですからね。

今後のご活躍に期待しております。

思い入れ深い症例をご紹介いただきたいと思います。

63歳女性の患者さんです。

左上2番の根尖部の腫れがひかないということでしたが、大きなポストが入っているため治療はできないと説明を受けたということでした。レントゲンでは根尖が吸収しているのが見られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歯根端切除術、逆根管充填行い、現在1年ほど経過をみていますが症状もなく、透過像も縮小傾向にあります。

前装冠を除去せずに、前から気になっていた腫れが消えたということで喜んでいただけました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、このページを読んでいる方へメッセージをお願いいたします。

歯内療法は、目には見えませんが、家の建築で言えば基礎工事のようなもので、ここがしっかりしていなければ、きれいに被せ物をしても後々問題がおこってくる可能性があります。長く天然歯を保存するために、ペンエンドの先生方は真摯に取り組まれていますので、歯の症状や残せるか悩んでおられる方は、是非一度ご相談いただければと思います。

本日はありがとうございました。