小野里 太郎先生

今回はPESCJ 8期認定医の小野里 太郎先生を紹介させていただきます。

小野里先生は2019年4月に歯内療法専門医院をご開院されました。

先生の略歴をお願いします

略歴:2012年 北海道医療大学歯学部卒業

         2013年 小野里歯科医院へ勤務

         2016年 ペンエンドスタディクラブインジャパン修了

         2017年 ペンエンドスタディクラブインジャパン認定医

  2019年 札幌市中央区にて歯内療法専門医として

「ONOZATO DENTAL OFFICE」を開院

聞き手:ECJ事務局

クリニックの場所(または勤務先)と、そこを選んだ理由を聞かせてください。

場所は札幌市中央区大通西23丁目と言う場所になります。よく「円山」と呼ばれる地域になります。

オフィスの場所を選んだ理由としては2つあります。1つ目は患者様が来やすい場所にある事、北海道は車社会でもあるので車で来やすくまた、冬などは雪もとても降る地域ですので、地下鉄沿線上を考慮いたしました。

2つ目は都会で静かな所です。私自身田舎出身で、あまり人が多い所に慣れていないので、アクセスしやすいけど閑静な住宅街って感じの場所を選択いたしました。

とても地域性を考慮しておられますので、遠方の患者様や悪天候時でも安心して通院できますね!特に雪を考慮しているところに強く地域性を感じますね!円山というと私は一番に円山動物園が思い浮かびますが、そのエリアはどのようなところですか?

上記でもお応えしたように、名称は「円山」と呼ばれる地域になります。私のオフィスからは大倉山ジャンプ台が綺麗に見えたり、周りにはお洒落なバーやカフェが多くある地域になります。

大倉山ジャンプ台といえば、レジェンド葛西選手や原田選手がよく飛んでいたのを覚えています!近くにバーやカフェがあるとなると、自然と都会が融合したとても居心地の良さそうな雰囲気が、お話を聞いているだけで伝わってきます。

 

 

 

 

 

 

これまでの歯科医としてのキャリア、道のりなどを簡単に教えてください

2012年に大学を卒業しすぐに群馬県で開業している実家の歯科医院に入ることになりました。患者数も比較的多く早く一人前の歯科医師になりたく実家を選択しました。そこから約7年間は休日もほとんど無く臨床に徹していました。

その様にお休みもなく臨床を行っていく上で、歯内療法を本格的に学ぼうと思われていったのですね。それでは歯内療法をペンエンドで勉強しようと思ったきっかけは?

恥ずかしながら、大学卒業後から一番臨床で悩んでいたのが歯内療法分野でした。当時の私の成功率は恥ずかしくて言えないほどです(笑)

そこで、歯内療法の勉強会を多く受講する事にした時、石井宏先生と出会いペンエンドスタディークラブインジャパンの存在を知り申し込みました。

臨床に携わる多くの歯科医師は、歯内療法に悩みを抱えますよね。私ももちろんその一人でした。ペンエンドを受ける前と後で変わったことはありますか?

明らかに変わった事は「成功率」と「患者利益」についてです。

 

 

 

 

 

 

専門医を目指そうと思ったのはいつからか、またどうしてですか?

PESCJ8期の受講中の事です。論文抄読をし1つ1つ科学的根拠に基づき臨床を行う事で、以前より「成功率」が上がり患者様の根尖性歯周炎の予防と治療に少しでも寄与できるのではと思い専門医を目指そうと思いました。

まさに患者利益を追求するため!といったところですね!先生の医院で歯内療法の治療のみをお願いすることも可能ですか?

はい可能です。私の医院は歯内療法専門の歯科医院ですので、歯内療法(根の治療)のみ行っています。その他の補綴処置や歯周処置に関しては紹介医院様でお願いしています。

患者さんに対して心がけていること、治療に対してのこだわりはありますか?

来院された時の状況をしっかりとお伝えし、患者様の利益を最優先に考え診療しています。根尖性歯周炎の原因の多くは細菌感染によるものです。この原因となる細菌を根管内から徹底的に除去する事と細菌を根管内へ侵入させない事に力を注いでいます。

お仕事でやりがいを感じる時はどういうときでしょう?

他院で「治らない」、もしくは「抜歯」と宣告された歯が治癒し患者利益につながった時にやりがいを感じております。

逆に難しいと感じる時はありますか?

私にとって全てが難しいと感じています。患者様一人一人の根尖性歯周炎に対してのアプローチはさほど変わりませんが、それぞれの患者様の患者利益を常に頭の中に入れ分かりやすく説明しご納得していただく事が難しいと感じています。

 

 

 

 

 

 

印象深いケースを教えて下さい

歯茎が腫れて、歯が揺れると言う主訴で来院された17歳の男の子です。

初診時の写真です。遠心にポケットが9mmありました。

 

 

 

 

 

 

 

6ヶ月経過のレントゲン写真です。ポケットも回復し、揺れも収まりました。

 

 

 

 

 

 

 

この様に一見抜歯しかないように思われる歯を保存できたときにとても喜びを感じます。

まさに患者利益にを考えた治療ですね!!今後の展望をお聞かせください

歯内療法専門医である私は患者様の「根尖性歯周炎の予防と治療」に少しでも寄与できればと考えています。

一人でも多くの患者様の歯を残す事が出来るように今後とも精進していきたいと思います。

本日はありがとうございました。

ありがとうございました。