AAE2023体験記

2023年5月3日から6日の4日間シカゴにて開催されたAAEに参加して参りました。1年間PESCJのプログラムに取り組み歯内療法に関する基礎的な考え方を学んだ上で、現時点の世界的な歯内療法を知ることができ、有意義な経験となりました。

シカゴはNY、LAに次ぐ都市ですが、歴史的な建築物とトランプタワーなどの高層ビルなどが入り混じり、都会的なだけでなく歴史を感じさせる素敵な景観でした。

また、AAEの開催会場のマコーミック・プレイスはミシガン湖に隣接しており、セッションの合間に散歩してリフレッシュすることができました。   

マコーミック・プレイスは北アメリカ最大のコンベンションセンターとのことで、これほど大きな会場でエンドの学会が開催されるということに改めて感心しました。

展示ブースでは、多くのメーカー展示がありましたが、特にレーザーを用いた根管洗浄システムやGentle Waveのデモが見られて興味深かったです。また、治療技術以外にも患者情報の管理システムに関する展示も多かったように感じました。

後日、ペン大研修の際にkim先生のお話の中で、”数ある展示の中でも数年後に広く臨床に出回る製品はごく一部である。自分の臨床に役立つものか、文献データをもとに判断しなければない”とおっしゃっていました。まだまだ自分にその知見はないですが、今回見たものが数年後、どのように日常臨床に応用されていくのか、楽しみにしたいと思います。  

セッションでは、Ricucci先生とBuchanan先生の”Patency and Long Term Outcome”、根管洗浄における偶発症、再生的歯内療法に関する講演などを聞きました。この1年間で読んだ論文を執筆された先生方の発表を直接見られ、限られた講演時間内でも各先生の個性を感じることができ、非常に印象的でした。また、合間にTrope先生とお話しする機会も得られました!

英語力はもちろんですが、もっと歯内療法の臨床経験を積んでいくことで、得られるものがより多いのだろうと痛感しましたが、1年間の共に頑張って学習したメンバーと素敵な経験が出来たことに喜びを感じます。  

また、AAE開催中にGCさんの工場見学、ペン大のパーティー、ヨシダさんの会食(東北大学、大阪大学の先生方と同席させていただきました)もあり、PESCJのメンバーのみならず、海外でご活躍される企業の方々、日本でご活躍の先生方、米国留学中の先生とも交流ができ、非常に刺激的な時間となりました。 

1年間歯内療法に関する学習を経た上で国際学会に参加できたことは、今後の学習を続ける上で新たな目標やモチベーションとなる有意義な経験であったと思います。

PESCJ14期 筒井絢子