あなたの歯の寿命、大丈夫ですか? 歯医者さんとの賢い付き合い方——知らないと損する! 世界基準の歯科治療

歯科治療で悩んでいる全ての患者さんに、歯を失う前に読んでいただきたい

専門家向けの専門書を多数執筆しているPESCJ(ペンエンドスタディクラブインジャパン)主宰・石井宏がはじめて一般患者向けに執筆した、グローバルスタンダードの歯科治療と、あなたに合った歯科治療の選び方について解説している書籍を紹介いたします。

あなたの歯の寿命、大丈夫ですか? 歯医者さんとの賢い付き合い方——知らないと損する! 世界基準の歯科治療

 

<著者略歴>

石井 宏 [いしい ひろし]
1993年 神奈川歯科大学卒業
1996年 東京板橋区にて開業
2006年 ペンシルバニア大学大学院歯内療法学科卒業
2007年 東京都港区にて歯内療法専門医院開設
ペンシルバニア大学歯学部歯内療法学科非常勤講師
Penn Endo Study Club in Japan主宰
石井歯内療法研修会主宰
日本歯内療法学会専門医
米国歯内療法学会スペシャリストメンバー
2021年02月12日   136頁

 

<本の構成>

1章 日本の歯科治療における現実
2章 歯科医師に求められる能力とは?
3章 資本主義的な歯科医院経営の弊害
4章 あなたにとって「最善」の歯科治療とは
5章 歯医者さんとの賢い付き合い方

<対象>

歯科治療に興味のある一般の患者様

<みどころ>

歯科治療は多くの方が経験を受ける医療機関ではないであろうか?ほとんどの方は治療について満足されていることも事実ではあると思うが、治療結果がうまくいかず、治療を繰り返してしまっていたり、歯科治療に対して諦めている方もいらっしゃるかもしれません。多くの歯科医師による患者向け書籍は”著者が独自に開発した〇〇治療法!”であるとか、”著者にしかできない××式治療法!”などという自身の売り込みという側面はなく、現在の歯科治療における現実、患者さんの歯科医院の選択のヒントになる要件などできる限り専門用語を排して解説している良書であると言えます。ECJでは患者さん向けの推薦図書として自信をもってお勧めいたします。

 著者より皆様へのメッセージ

本書の著者の石井です。私は現在東京で歯内療法専門医をしております。私の医院を訪れる患者様の中には、自分が受けた過去の歯科治療を後悔されている患者さんが少なからずいらっしゃいます。私は専門医として患者さんと向き合いながらなぜそのような「後悔」や「不満足」が生じてしまうのかいつも考えながら診療を行ってまいりました。その点について私が現時点で考察したことや、そうならないためにできることをまとめてみました。本書は患者さんに歯の治療や歯科医院選びで後悔していただきたくないとの思いから製作されたものです。ご興味のある方に読んでいただき、ご意見などいただければ幸いに存じます。(著者:石井宏先生)

 

 〜著者序文より〜

〇日本の歯の治療(とくに歯の根の治療)の半分以上は失敗している!
「以前、治療してもらったのに、なぜかまた痛くなってきた」
「治療後も鈍い痛みが続いている」
こんな体験をしている人がたくさんいます。

これは、日本には歯科治療の専門医制度がなく、一般医がすべての治療を行なっていることにも関係していると著者は指摘しています。
著者が日本で一般歯科医として治療を行なったのち、歯科治療では世界トップクラスのペンシルバニア大学大学院に留学し、修了後は東京で歯内療法(歯の根の治療)の専門医として活動しています。
アメリカでは歯科も専門分野に分かれていて、一般医が対応できない歯の治療は専門医が対応しています。その結果、歯の根の治療(抜髄処置)の成功率は9割以上といわれています。そして、今は、それが世界基準の歯科治療になっています。
ところが、日本ではいまだに一般医がほぼすべての治療を行なっています。そのことの不利益を被っているのは患者である私たち日本人です。
本書では、日本における歯科治療の課題として3つのことがとくに指摘されています。
1)日本には専門医制度がいない
2)先進国のなかには専門医制度が確立している国があり、そこでは専門医を養成する公的なプログラムや制度が確立されている
3)そうした国の専門医と、日本の一般医の間には知識と技術に大きな差がある

筆者は、こうした状況を改善する試みとして、専門医として治療に当たる傍ら、日本でも世界基準の歯科治療を行なう歯科医の養成に取り組んでいます。ペンシルバニア大学歯内療法学科とコラボして、ペンシルバニア大学大学院プログラム(専門医養成プログラム)をコンパクトにまとめ、全国から参加した歯科医を対象に1年間にわたって学ぶ研修を主宰しています(2010年〜)

(著者:石井宏先生)