きちんとした根管治療を行ってくれる歯科医院の4つのポイント(応用編)

前回、好評をいただきましたきちんとした根管治療を行ってくれる歯科医院の9つのポイント(基本編)の続きとなります。

我々が行っている治療に対しての姿勢から「きちんとした根管治療を行ってくれる歯科医院の見分け方」の一部を公開することにいたしました。今回は患者さん自身では気付くことのできない部分をご紹介いたしますが、前回のポイントの一つ、(その8”質問をする機会や雰囲気に問題がない”)をクリアできたら是非歯科医院に質問していただければと思います。ただし、(基本編)に不信がみられる歯科医院へ質問されることは、患者さん、歯科医院側どちらも気まずい思いをし兼ねませんので、配慮のほどよろしくお願いいたします。

(基本編)でも触れましたが、患者さんに歯科医院を見分ける方法を広く周知すると同時に、我々「ペンエンド認定医」が日々きちんとした根管治療に向き合うための我々自身を律するポイントとなりますので万が一「ペンエンド認定医」の医院にかかってこのチェックポイントに不信があるようでしたら事務局までご連絡いただけますようお願いいたします。

その1”滅菌等の環境整備がなされている”

根管治療は細菌との戦いです。細菌のコントロールが治療の成否を決めると言っても過言ではありません。治療器具や機材の管理をどのようにしているか、質問してみても良いかもしれません。親切な歯科医院であれば滅菌パックでの管理等見せてくれるかもしれません。

 

 

 

 

 

その2”ラバーダムを使用している”

この点も是非質問していただきたいと思います。「使うことが多いです」「必要に応じて使用することもあります」では不十分です。根管治療の全症例で使用してるかどうかは歯科医院を選択する上で非常に重要な部分だと考えています。厳密に言えばラバーダムを使用するだけでは完全ではなく、むし歯の部分の徹底除去、歯の欠損部の治療前準備としての隔壁の作製、ラバーシートと歯とのスキマへの対応など、徹底して行なっているかどうかは重要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

その3”マイクロスコープを使用している”

この点も是非質問していただきたいと思います。ただ設置しているかどうかではなく、マイクロスコープの使用について、「使うことが多いです。」「必要に応じて使用します」では不十分です。治療を通じて(治療の全過程ではありませんが)大半の時間をマイクロスコープを使用をしているかどうか、が判断基準となります。マイクロスコープの有無が歯科医院の判断基準である時代はもう過ぎており、現在ではきちんとトレーニングを受け正しく使用しているかどうか、が歯科医院の判断基準となっておりますので、質問なさってみてください。

 

 

 

 

 

 

その4”1日のうちどれくらいの割合で根管治療を行なっているか?”

この点は、専門医院であるかどうかを判断するために、非常に重要なポイントです。根管治療のみを取り扱っている歯科医師と比較して、根管治療以外の治療、例えば補綴治療(入れ歯など)や歯周病治療などの割合が高く1日のうち根管治療の割合が低いようであれば、きちんとした根管治療を受ける歯科医師として選択基準から外れるかもしれません。

それでは今回もまとめます。

その1”滅菌等の環境整備がなされている”
その2”ラバーダムを使用している”
その3”マイクロスコープの使用している”
その4”1日のうちどれくらいの割合で根管治療を行なっているか?”

上記のポイントに対し、真摯に受け止め誠実に答えてくれる歯科医院であれば、例え根管治療の割合が低く「歯内療法専門医」としての選択基準から外れるとしても「かかりつけ医」「主治医」として非常に信頼のおける歯科医院であることは間違いありません。専門医、専門医院を紹介してくださいとお願いすれば快く紹介してくれるものと思います。

ご自分の大切な体と健康のためですから、遠慮せずチェックされてみてください。

ECJ事務局