セカンドオピニオンとは、現在かかっている主治医以外の歯科医師に、診断や治療法について意見を求めることです。

最初の診断や治療法が「ファーストオピニオン」に対して、他の歯科医師に第2の意見を求めることを「セカンドオピニオン」と言います。歯科医師や歯科医院によって、診断や治療法が一つとは限らず、現在受けている治療が自分にとって最良かどうかを確認する一つの手段といえます。

セカンドオピニオンは、患者さん自身が疾病の状況を把握し自分自身で治療法を選択することの参考になるもので、セカンドオピニオンを受けた結果ファーストオピニオンとセカンドオピニオンが一致する場合は選択肢が狭まりますが診断や治療法に理解が深まるものと思われますし、一致しない場合は選択肢が広がり悩みが増えるかもしれませんが、納得した診療を受けることができ、歯科医師側・患者側の双方に非常に有効なものとなります。

915741fc58a41236018909bb02779e80695d007b-11-1-24-2

セカンドオピニオンは自分の希望を叶えるものではありません

もし、現在の主治医の診断や、治療方法に不安がある場合があったり、他の治療法の可能性について知りたければ、セカンドオピニオンを利用しましょう。決して、自分の思い通りの治療や、希望する治療方法を求めるものではありません。自分の思い通りの治療を求めてセカンドオピニオンを受けることは歯科医師側・患者側の双方に不利益な結果に繋がることになります。

セカンドオピニオンの流れ

セカンドオピニオンを受けることを、主治医に内緒にしたまま行いたいという意見も多いかと思います。しかし、主治医のもとでセカンドオピニオンを受けた方が、余計な混乱やトラブルを避けることができます。多くの歯科医師が、セカンドオピニオンを理解をしているので遠慮することなくセカンドオピニオンを希望することを申し出ましょう。

shutterstock_150290669

 

 

 

 

 

 

1,セカンドオピニオンを希望することを主治医に伝える。

2,主治医に紹介状や情報提供書を準備してもらう。

情報提供とは、単なる紹介状とは異なり、最初に歯科医院に受診した際の病状・症状と、その際行われた診査や検査の結果、現在までの治療歴を記入してもらい、レントゲン・CTなど必要な画像診断などを合わせて用意してもらったものを言います。これらの情報を持参された方が、他の医師がより正確に意見しやすくなります。

3,セカンドオピニオンを行っている歯科医院を予約する

セカンドオピニオン先を主治医に紹介してもらうのが理想的ですが、現在はインターネットなどで患者さん自身が探すこともあります。

4,セカンドオピニオン先を受診する

セカンドオピニオンを受ける際は主治医のファーストオピニオンを十分に理解しておきましょう。また、聞きたいことがあれば、まとめておいた方がスムーズな話し合いができるかもしれません。

5,再度主治医と相談する

セカンドオピニオンを受けた後は、主治医の先生のもとで、その内容を再度相談し、今後の方針を決定しましょう。セカンドオピニオン先で相談内容や、ファーストオピニオンとは違う第2の意見があれば、その内容についての報告書を作成してもらうと間違いないでしょう。

セカンドオピニオンの費用

セカンドオピニオンは保険診療の対象とはなりません。そのため、主治医の資料作成の費用と、受診先のセカンドオピニオンの費用を確認しておいた方が良いでしょう。歯科医院によって異なりますが、30分〜1時間で5000円〜2万円(場合によってはそれ以上)の費用がかかります。

セカンドオピニオンを受けるなら専門医へ

もし、セカンドオピニオンを受けたいのであれば、専門医の在籍する歯科医院に受診することをお勧めします。日本ではあまり知られていませんが、海外では歯科領域においても、専門医による治療が常識となっています。専門医はそれぞれの分野のスペシャリストです。

・根の治療が必要だと説明を受けたが他にどのような方法があるのか知りたい

・抜歯をする必要があると説明を受けたが他の治療法について知りたい

・インプラントについて説明を受けたが他の先生の意見も聞きたい

など、いろいろなお悩みがあるでしょう。ご自身の抱えている問題に沿った専門医に相談してみることも検討されてはいかがでしょうか。

名称未設定 10

「歯の根の治療」に専門医がいるのをご存知ですか

歯の根の治療は「歯内療法」と言われる分野です。虫歯や、外傷など様々な要因によって歯の神経が炎症を起こすことを予防したり、歯の神経が炎症を起こし、痛みの原因になったり、根の先に病変(根尖性歯周炎)を作ったりした場合に治療したりする分野です。

もしあなたの悩みが歯内療法領域の問題であれば、歯内療法専門医にセカンドオピニオンを求めても良いかもしれません。

執筆者:池田洋之PESCJ8期)