藤本研修会 歯内療法コースのバイブル!

PESCJ(ペンエンドスタディクラブインジャパン)メンター石井宏が編著し、ペンエンド講師陣が執筆したグローバルスタンダードの歯科治療についての解説書を紹介いたします。

本研修会 歯内療法コースのバイブル藤本研修会 Standard Textbook 1 Endodontology

 

<著者略歴>  

石井 宏 [いしい ひろし]
1993年 神奈川歯科大学卒業
1996年 東京板橋区にて開業
2006年 ペンシルバニア大学大学院歯内療法学科卒業
2007年 東京都港区にて歯内療法専門医院開設
ペンシルバニア大学歯学部歯内療法学科非常勤講師
Penn Endo Study Club in Japan主宰
石井歯内療法研修会主宰
日本歯内療法学会専門医
米国歯内療法学会スペシャリストメンバー
2017年10月01日  A4判  228頁

 

<本の構成>

Chapter1 根管治療の成功率
Chapter2 診査・診断・意思決定
Chapter3 基本的な治療のプロトコール
Chapter4 歯内療法処置歯における修復処置
Chapter5 再治療
Chapter6 外科的歯内療法
Chapter7 歯内療法とその隣接領域

<対象>

一般開業医、日常臨床で歯内療法に関わる全ての歯科医師

<みどころ>

歯内療法に関連する処置を行わない日はない!と言っても過言ではない。しかし残念なことに他の先進国と比較し、日本の歯内療法の臨床における現状は、決して誇れるのもではない。一つの原因として『教育』が挙げられる。著者の北米留学で受けた『生物学的にも時間的にも合理的で無駄のない教育』を基に歯内療法において押さえておく知識や手技が多くの文献をベースに書かれている。臨床力を上げたいと感じている先生方にオススメの1冊です。

 本書は、歯内療法に関わる日常臨床の疑問点を項目あるいは索引から調べることにより解決し、あるいは生物学的に則った治療ステップを一から系統立てて理解するのに適した構成となっている。また、診査・診断や、治療法を選択する意思決定の解説に多くのページを割いており、実際の手技よりもどうしてそれを行う必要があるかの理解に必要な情報が多いのも、本書の特色である。本書を読まれた臨床家、ひいては患者の利益につながれば著者の一人として幸いである。(著者:田中浩祐先生

 本書は簡潔に歯内療法の各部門をまとめてあります。そのため一通り歯内療法を俯瞰して学ぶには最適な構成です。 またほとんどの記載が論文ベースであることも本書の特徴です。 各項目に押さえておくべき文献が紹介されているので、詳しく知りたい場合はご自分で深掘りすることも可能です。これから歯内療法を志す先生にとって必携の書であると考えます。(著者:伊藤創平先生)

 本書では歯内療法とその隣接領域がカバーされています。エビデンスベースの知識を基に、分かりやすいイラストや臨床に即した写真が多く使われており、歯内療法を体系的に学びやすいテキストとなっています。(著者:林佳士登先生)

 〜著者序文より〜

本シリーズ「藤本スタンダード」の出版にあたり、私が歯内療法学分野を担当させていただく事を非常に光栄であると感じている。また、ある種の緊張感も同時に感じずにはいられない。それには理由がある、出版までの経緯を紐解けば私が歯学部を卒業して間もなく臨床の厳しさを目の当たりにし、数々の講演会、中・長的なコースなどに参加し始めたころに話はさかのぼる。当時のどの講演会もそれなりに学ぶものはあったが、臨床の幹となる原則的な知識や術式、その生物学的背景までを系統だって学べる勉強会はほぼ皆無であり、それらの殆どはメーカーの販促としかなりえない、もしくは演者の経験に基づいた、その演者にしか同じ結果が期待できないであろうと思える内容のものばかりであった。半ば諦めて自分も経験を積んでいく以外に自信を持った治療などできるようにはならないのであろうと考え始めていたときに、インディアナ大学の補綴科大学院を修了され、その後にフロリダ大学補綴科にて教鞭をとられた藤本順平先生が主宰される1年間の補綴プログラムを受講させて頂く機会を得て私の考えが間違っていたことに気付かされた。それは北米の臨床プログラムでは生物学的にも時間的にも非常に合理的で無駄のない教育を受けることができるという事であった。この事に興味を持った私は、是が非でも北米の大学院プログラムにて訓練を受けたいと考えるようになり、卒後11年後に無事、ペンシルバニア大学歯内療法学科大学院への入学が許される事になった。そこでの教育で確認できた事は、やはり藤本順平先生に学んだとおり、すなわち「北米の大学院は臨床専門医を養成するプログラムであり、卒業したての歯科医師であろうと、カリキュラムにそって訓練を行えば、プログラム修了時にはある一定の専門医レベルに到達できるし、逆にいかに経験を積んだ歯科医師であってもそれと同様のカリキュラムを通過しなければ決してその到達点には達し得ない」という事であった。日本に帰国した際に専門医養成の是非について某大学の教授とお話させていただく機会があった。そのとき頂いたご意見は「日本に専門医は必要なし」とのことであった。私はどうしてもその意見に同意できず、自身で専門医養成のプログラムを開始することとした。現在、私は日本国民が専門医にしかできないレベルの歯内療法を必要としていることを実感、確信し自分の考えが間違っていなかった事に誇りに感じている。私が今このように感じられているのはまさに藤本順平先生との出会いと教えによるものであり、恩師の哲学のもとにシリーズ化されるこのテキストの一端を任されることをこの上ない栄誉であると感じているわけである。

このテキストが臨床力を上げたいと感じている先生方の参考になれば幸いである。(著者:石井宏先生)