はっきりとしない症状、さぞお困りでしょうね。

そのような症状が出る可能性がある病気は、いろいろ考えられます。

歯そのものに原因がある場合。

いわゆるむし歯など歯科医院で比較的原因が簡単に特定できる場合や、歯にヒビが入っている、むし歯はないが神経が死んでいる、など原因が特定しにくい場合など様々です。

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歯のまわりに原因がある場合。

歯肉や歯を支える骨(歯槽骨)に腫れるほどではないにしろ炎症が起こってしまっていたり、炎症自体が慢性化して症状をはっきり示さなかったり、また、歯の周りに病気がなくても歯と歯のあいだに物が詰まっていてそれが違和感の原因かもしれません。

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歯や歯のまわりにはっきりとした原因がない場合。

これは普段の生活上でくいしばりの癖があったり、花粉症で鼻づまりがあったり、思い当たる節もないようなところに原因があることもあります。このような場合は原因の特定が困難になる事が多く、慎重に診査を行う必要があります。

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では、どうしたらいいのでしょうか?

かかりつけの歯科医がいらっしゃる方は、かかりつけの歯科医に診ていただきましょう。

患者さん自身が気づかない事でも診査をする事により原因がはっきりして、改善策が見つかることもあります。すぐに原因が特定できないような場合は待機的診断といって、少し様子を見ながら診断するという方法もあります。一般的に今回のような症状がはっきりしない場合は、原因を特定する事が難しい場合があります。そのため、違和感が強くなってきた、頻度が増してきたなど、症状がより気になるようになってきた場合に、より原因がはっきりすることもあります。原因がわからず無駄な治療を避けるためにも原因の特定をしっかりと行ってくれるかかりつけの歯科医を持つ事をお勧めします。

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かかりつけの歯科医がいない方は、これを機にかかりつけの歯科医を探されるのも望ましいでしょう。

かかりつけの歯科医を持つ事により、お口の中の病気のなりやすさやなりにくさを把握しやすいですし、また定期検診をすることによりむし歯や歯周病の予防につながります。また長くかかられる事により変化の記録を遡って診る事ができるため、無駄な治療を繰り返す可能性が少ない、同じ待機的診断でも症状の経過を患者さんご本人と歯科医で長期間にわたり詳細に把握しているため、早く原因が判明し気になっている違和感を改善できる可能性があるなど、様々なメリットがあります。

かかりつけの歯科医はいるが、違う歯科医の診察を受け意見を聞いてみたいという方は…

セカンドオピニオンという方法もあります。セカンドオピニオンというのは、簡単に言うと口腔顔面痛科や口腔外科など特定の分野を専門に扱う歯科医、または歯科以外の他科の医師、かかりつけの歯科医以外に診ていただくことです。

歯科医によって得意とされる治療分野が異なっている、または違う視点から診ることができる事などにより、原因が特定できることもあります。かかりつけの歯科医からX線写真や今までの症状の経過などの情報をお借りできると、原因を探る手助けになる事もありますので、可能であればお願いしてもいいかもしれません。

かかりつけの歯科医の診査やセカンドオピニオンを受けてみたものの、歯の内部が疑わしい、もしくは歯の内部が疑わしいがはっきりしない、という場合は、歯内療法専門医の専門分野ですので、是非受診をご検討ください。歯の内部について日々研鑽とトレーニングを行なっておりますので、各種診査を行うことにより、あなたの歯の状態を可能なかぎり正確に診断し、歯の内部に原因があると特定できた場合には適切な治療法を含めたいくつかの治療法を提示することが可能です。

簡単ではありますが、悩まれているあなたの助けになると幸いです。

執筆者 森 隆充 PESCJ7期