2015年アメリカ歯内療法学会学術大会に参加してきました

2015年5月6日〜5月9日の日程でアメリカ合衆国のシアトルにて開催されたアメリカ歯内療法学会年次学術大会(AAE 2015 Annual Session in Seattle)に参加してきました。

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私達が所属する根管治療・歯内療法位の専門医グループのペンエンドスタディークラブインジャパンのメンバーは、患者さんによりよい根管治療が提供できるよう、日本国内の歯内療法学会だけでなく、アメリカ歯内療法学会にも過半数の先生が所属し、根管治療・歯内療法についての世界的な流れについても学び、日々研鑽に励んでおります。アメリカ歯内療法学会では、年に一度アメリカ国内で大きな学術大会が開催され、全米のみならず世界各国から歯内療法専門医が集まり、臨床や研究の成果を発表します。

学会は4日間にわたり朝から夕方まで同時に複数の会場でいくつかの根管治療・歯内療法の講演や実習があり、それぞれが自分の興味のあるものを選び聞いて回ります。講演は根管治療・歯内療法に関する診断方法や治療方法、治療器具・材料などについての様々な演題のものがあり、中でも今回私が個人的に特に興味を持ち印象に残った講演は、Dr. Marga H. Ree の「Clinical Applications of Bioceramic Materials in Endodontics」という演題の根管治療・歯内療法におけるバイオセラミック系材料の臨床応用についての講演や、Dr. Louis H. Bermanの「Failing Before Starting: When NOT to Do Endodontics」という演題の根管治療・歯内療法を行う前の破折診断についての講演でした。

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また、講演とは別の大きな会場では大規模な根管治療・歯内療法分野の企業展示があり、講演の合間などに各ブースで根管治療・歯内療法の材料や器具に実際に触れて試すことができます。日本には展示品がないマイクロスコープ用の椅子を各社で試して比較できたり、日本のメーカーでは見たことがない仕様の歯科治療ユニットの使い勝手を試したりしました。

学会終了後の夜にはアメリカの各大学の同窓パーティーが学会会場近くでそれぞれ開催され、私達もペンシルバニア大学歯内療法科のパーティーに参加させていただきました。

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昼間の根管治療・歯内療法の講演についての意見交換を行ったり、各自の近況報告、各テーブルに国外の先生が居合わせればその国の根管治療・歯内療法の現状などについて話し合い、様々な意見や刺激を得られ、とても楽しい時間を過ごしました。

実際に海外の根管治療・歯内療法の学会に参加すると、まだ日本国内に入ってきていない根管治療・歯内療法の器具や材料についての情報が得られるだけでなく、演者である各国の歯内療法専門医の先生のたくさんの根管治療の症例やその意思決定の方法、また論理の展開、スライドの構成など、プレゼンテーションそのものも勉強になり、世界各国で活躍する歯内療法専門医の姿は、日本の臨床現場で患者さんによりよい根管治療を提供するための更なるモチベーションに繫がりました。

来年のアメリカでの根管治療・歯内療法の学術大会は、2016年の4月にサンフランシスコで行われます。

執筆者:清水花織 PESCJ4期